王瑞雲/OhZuiun/診療所・東(ひがし)診療所/ 東京国立市東2-14-3(自由診療予約制)


2012年8月号    自称雑学者のひとりごと。「人の世の立て直しは?其の二


以上が子育て、人育ての親の基本的義務であるが、どんなに親の立場の人々が、 自分の立場としての義務をはたそうとしても、かならずしも出来るとは限らない 現実がある。それは「社会」の義務となる。「社会」の義務とは何か? まず、「モノサシ」を正しく作る(法律)必要がある。社会という建物を建築する にモノサシ(法律)がきちんとしてなければ話しにならない。今現実には、法とは、 いつ、誰が?どこで?作られているのか?多くの普通人にはわからない。「人は自由 を持つことはない」と私が信じるのはそのためである。生まれたいか生まれたくない か?も考えることもない、気付けば自分は息していた。しかも、肉体的精神的苦痛も 感じることが出来るので更に苦しむ。とにかく生まれた時にすぐにその場(その社会) の法という檻の中に入ってそれからのがれることが出来ない。「自由」「人権」など 言われる程にむなしい気がする。どこにそんな理想郷があるんだろう?雨露しのぐ場所 もなく、まともなたべものすら手に入らない。まして子供にきちんと教育も与えられない。 これは個人の力ではどうすることも出来ない。少なくとも社会の義務は、「まじめに働いて、 他人にめいわくかける訳でもない必死に努力している多くの人々には最低 「医、食、住、教、法」の確立と自立を手助けする義務がある。 そのために人々は多くの納税をしている。 「子供」という人類共通の宝物を中心に考えねば人の世は先細りで消滅してゆくのは、 もう明白である。そこで、私は若い方々、子供達にもう数十年と伝え続けてきた。

① 生きるとは、自分で生きること 誰も代わりに自分の人生を生きて下されません。
② 男の子も女の子も、まず自分の体を作っている 食べものにこだわって下さい。親が子供に与える教育の基本(ルソー著エミール)
③ 人を信じないことです。人は生れもって性悪な生きものなんですよ。何故か?女性(陰)から生れるからです。 「性悪」は「生きよう!」とする自己保存欲です。好きで生れて来たのでないけれど、人は生れた以上「生きのびよう!」と する力が有るのです。このお陰で私達は今日生きています。でも生れもった「性悪」(生物本態)だけですと「性悪」な 大人になって、社会は成り立たなくなります。
④ 教育(教)という陽の力が与えられて初めて陰陽中和した中?(読めませんでした)の人となりまともな大人に なれます。教は学校教育での知識だけではありません。家庭教育、学校教育、社会教育の三ツの現場がありますが、 今人の世はもの、情報が多すぎ、逆に教育力が低下しています。それは医療現場も同じです。

それで自分を守るためには、益々自力更生を実行する以外ありません。 まず自分の心に問うことです。「自分は生きたいの?死んでもいいの?」 10年後、20年後の自分の姿をイメージして下さい。どんな自分がいる でしょう?もしも生きたいなら、職業を好き嫌いだけで選ばないことです。 この仕事は、他人様を苦しめないだろうか?この仕事は将来自分で自立(独立) 出来るだろうか?この仕事は、戦争時でも平和の時も続けられるだろうか? この仕事で自分は自分で養えるだろうか?女の子(陰)の場合は、出来る限り 家の中で出来る仕事選びをおすすめしています。 陰は暗いカゲ、虚とむすびつき、夜の外は合わない。夜は危険時刻に当たります。 自分の命は自分で守る以外ありません。女の子は夕方になると家の中に居て身を 守ることが大切です。これと職業選びの条件とするとよいでしょう。
以上の様に「法」(自分の考え、自分の生き方)を確立自立させることが生き のこりの第一番目の条件です。そのためにはどうしても「教」が必要なのは先にも 話した通りですが、この「教」は子供を教えるだけでなく、大人本人が自分を 教育することです。「本当のこととは何か?」この手段が言語です。従って私は 若い内に唯ひたすら母国語(古典より現代文)まで独学で学んで下さい。 その上に地球語を1つ2つマスターして下さいと伝えてきました。子供の時代、 若い内に「好きなことをして遊んでいいよ」と言われて信じるか?うたがうか? 勝手ですが、私の経験ですとまず、電源を切り、口を閉め、「じっくり考える」 というクセをつけることで自分を守るのが得ということをお伝えします。最低、 会計簿と日記をつけることを続けて下さい。子供時代若い時代というのは、まともな 大人になれるための準備期間で学習以外ない。学校の卒業証書というのは役に立ちますが、 大切なのは実力です。とにかく本当のことを学ぶというのは一生かかり完了はなさそうです。 そして学ぶことは金もうけと同じです。若い方々の目前のためのアルバイトで大切な時間 を浪費されるのはもったいないですよ。一人ずつがまじめに生きていれば、 最低どの人も「医、食、住、教、法」で保障されるはずですが、現実の世では世界中 そんな理想郷はどこにもありません。 「教」がある程度確立、自立出来れば、まず身のおきどころを選定しなさい。 まず安心、安全、安定が住の基本です。そしてくどくど言いますように自給自足を 極力実行、少なくとも地産地消を守ります。そうすれば医療は大きな問題ではありません。 どんな職業についてもいいのですよ。でも、最低自分や自分の家族を守る位の医療知識を 誰もが持てればよいのです。(食養学、養生法、自然療法、民間療法を学んで下さい) それでも人は望まなくても大病にかかることがあります。そんなときこそ、専門医師の 働く時です。普段は、人が病気にかからなくてすむような生活指導、医療指導をして 下さるのが、あなた達の身近な医師達ですから普段から仲良くして何でも御相談なさると よいでしょう。私はこうして40数年日本で開業医として来られる方々が生きてゆかれるのを 手伝って来た。 小児科医の仕事とは又仮親の役目がある。今日本は核家族となり、その一つ一つの家族の 中もバラバラになって子供達は、エサは与えられ、寝床があたえられていても、人として 育てられているとは限りません。又親が一生懸命子供達を愛して育てておられてもうまく ゆかない・・・という例を多く見ます。その理由はすぐ判る。子供達をまともな人に育てたい と思ったら、一定年令までは家庭という防波堤の中で子供達を守る以外ない。

① まず極力電源を切ること。大人は、情報のとり入れ方を各々話し合うこと。
② 大人も特に子供達が幼い内は、なるべく家の中に身を寄せ合うこと。
③ 食べものに気を使うこと。余りにもあいまいな言い方であるが食べものは身体の成分になると知る。食べものそのもので人生がきまるといって過言ではない。
④ 子供達に勉強をしろと言う前に大人本人が学習続けること。死ぬまで学ぶことは沢山ある。私達は無知程悲しいことはないと知る。政治にしても、経済にしても、 放射能化学物質や電磁波、医療問題、学校教育の問題、きりあげたらキリない位、何も本当のこと判らないのが多い。
⑤ 分相応の生き方を実行すること。

とにかく、一人一人の大人がやれるだけの事をやる。後はすべて天におまかせ。 力有る立場に居ると、更にと欲望が出て来る。大切なことは全て「程々にしないと身を滅ぼす」 と知るということである。私は東洋医学を専門に学んできたが、「陰極まれば陽となり、 陽極まれば陰となる」ということである。力を持っているとどんどん力を集めたくなるが、 それによってきわまれば死に到る。体は小宇宙なのであり、社会も東洋の易学の基本的陰陽説で そのあり様が理解される。地球上の一人一人は人体でいえば一ツ一ツの細胞に相当する。 その細胞の生育環境の悪化が極まれば癌細胞化するのである。今私は癌細胞であっても 正常細胞化出来ると信じているのである。癌細胞と共存する方法で生活するとよいと判っている。 子供達には、せっかく生まれて来た以上、寿命つきるまで正常細胞であってほしいと願う。 私が必死にペンを持つのはそのためである。

人は皆記録係に!(カメラと録音器を持っていよう!)
ふと頭の中に浮んで来た。「本当の事を伝え続けるのにどうしたらいいのでしょうか?」 土いじりをしながら、夢中になってこの大地の母と会話をしている。 そして「カメラと録音器」が出て来たのだ。 人は生まれながらにして義務を負うているのでないか?人が生きるとは、 過去の歴史を学び、今という時代を自分で体験して身体の中で醗酵させそのエキスを 次の世代へ伝えてゆく。これが伝承ではないだろうか?とずっと考えていたのだ。 中学一年、二年のたった二年間でも、文化系の本が読めるうれしさに私は幸せだった。 家は貧しく父母のけんかはたえず、それでも平安女学院というキリスト系の学校だった 所為か、私はおだやかに過せたのを憶えている。「毎日一冊読んでから帰る」と心にきめ、 その中で「人間の歴史」は大好きだ。手当たり次第といっても、そう分野が広いわけではない。 歴史物と偉人伝。家には父や上のきょうだいの医薬、科学系の本しかない。貧しかったけど、 家の中も図書室の様だった。17才で大学に入ったものの、数ヵ月後よりアルバイトに明けくれた。 後は図書館通いが中心で、医学的学習は古本屋で買う本しかない。よくまあそれで卒業出来たものだと 我ながら不思議である。歴史に関する本を読む程に驚くことが多い。人は進化したとは言え、 同じことをくり返して少しも前に進んでない。忘れっぽいのかなあ?どこの国でも、 もう二度とあの悲惨な状態をくり返しませんと戦争直後は反省してみても、 どこの国も身についていない。つまり、本当の事を学習してないので、少しずつ時が 経つ程に変化していても気が付かないのだ。「おとついときのうと少しも変りない。 それでも三年前ときょうとは大きなちがいがある。」とは、どの本かに書かれていた。 ナチ、ヒットラーのあのドイツの時代の事だと思う。 天上から人類の歴史をずっとながめてみたらどのように見えるのだろうか? そして歴史を学ぶ上で一番気になることは、過去の事は、自分が生れてないし、 この小さな身体一ツで 「全体の本当のことが判らない!」という事実である。 「あんなことあった。こんなことあった!」という人々が居るかと思うと、 正反対のことをおっしゃる方も居られる。「本当はどっちなの?」と更にいろんな本を さがす。それでもどうしてか絶?になっていたり、よさそうなのに禁書(?)になっていたり しているらしい。「本当のこと知りたい!」それで私はふと思いついたのだ。そうだ。 これからの時代は、地球上の70億の人間の半分でもいいから、今の時代の記録係になろう? 自分や身のまわりの人々の経験を収録し、写真にとっておこう。社会としてそれらの事実を 収集する部門を新設しよう。今は便利な時代となった。100年後200年後の歴史学者は 研究するのに正確な資料があるというわけだ。200年後、恥をかかないですむように、 今私達は人としてどう生きたらいいのか?一人一人が歴史を作ってゆくと思えば少し緊張する 私は実利的な人間で、いつどんな時も、「今が最高にいいチャンス!」と考えてしまうのだ。 今年の春のことだった。実家の片付けをした後、業者さんに頼んで処分をお願いせざるを得なかった。 皆すばらしい若者達だ。その中で大学を出て何年かという男の子がいた。仕事について朝から晩まで汚れものを片付けているのだろうか?私から話しかけた。 「帰って何しておられる?」 「そうですね、おふろに入って、テレビを見てそれで疲れて終わりかなあ~」とのこと。 「日記書いてないの?」と私。 「書いてません」といたって素直な彼である。



                                                    

                                                 王瑞雲(Wang Rui-Yun)