王瑞雲/OhZuiun/診療所・東(ひがし)診療所/ 東京国立市東2-14-3(自由診療予約制)
2014年 8-9月号 引継ぎ出来ない悲しみ

 

 

人は好きで生まれて来たのじゃないのですが、

それでも『生まれた以上は生きていたい!』と

本能的に思うのだろうと私は思っています。

生まれもって『性悪だ』とも知っているし、

『生まれた以上はいつかサヨナラする』とも知っているけど、

それでも生まれた以上は私などはピンピンコロリとゆきたい。

65年も執念深く、『個人としてどうしたら生き延びられるか?』考え続けている私です。

自分の肉体を生かすために医師のライセンスも取ったし、

自分の体調は自分でコントロールしているのです。

それでも何か? 不安が残ります。

何故こんなにも落ち着かないのか? 考え続けていましたら、今やっと判った気がします。

それは『引継ぎ出来ない!』ことによるものです。

私個人の事ではありません。

3月11日以後、若いお母さん達が訪ねて来られます。

時にはグループで集まって来られるし、個人的に相談したいと。。。

皆幼い子ども達を抱え、「これからどうすればよいのか?

というのです。

心配しておられる分、皆さんは、時にお父さん方も

含めて、よく学習なさっています。


放射能に関しいえば、私以上に詳しいし

電磁波に至っては、ドコモのポールがどうのこうのと説明して下さる。

電力会社との話し合いがあれこれと皆が各々に忙しそうです。

そんな話しを聞いていたものですから

私も落ち着かないのでないか?と自己分析するのです。

もっとも私の『為生存市中雑学論』というのは、

『生き残れるための最低条件は何か?』というテーマですが

簡単に言いますと『医(衣)食住教法』が

確立、自立出来れば人は天命をまっとうすることが出来るという私の提論です。

今日本ではその『住』がゆらいでいたのですね。

法は個人では人生哲学、『自分はこう生きる』という信念です。

その為には教が必要となります。

無知程悲しいことはないのです。

教を得るための手段は言語です。

それで私は若い方々に母国語(出来れば古典より現代文まで)をしっかり学び、

プラス地球語を2つマスターしてねと伝えるのです。

次に大切なのは住(身の置き所)です。

凡人は安心、安全、安住が欲しいものです。

これには5つ条件があります。地理的条件、化学物質的条件(例えばネオニコチノイドをどう考えるか?)、放射能的条件(空や海、大地はつながっている。従って一国だけの問題では片付かない)。

電磁波の被害も大きそうです。私は化石程の老人

だからケータイを持っていても使えないのですし、

1回知らない方からお電話をいただきました。2012年8月の事でした。

私の名前を言われ、「生意気だからぶっ殺してやる。待ってろ!」

ということでしたのでケータイは捨てました。

最後5ツ目の条件は、政治的条件なのです。政治というのは空気と似ていて

必要だけど気付かないものです。

それでいてその内容によって生死に関わるのです。

山田洋次監督、吉永小百合主演の『母べえ』という映画ですが、

私の知る限り、現実はもっと厳しかったものです。

仮に今を想定しても場所によって個人の生死は変化するものです。

「もしも自分が今『シリア』『ソマリア』で生れていたら?」と考えると、

日本で生まれ育った事は感謝に値しますね。

この法、教、住が自分や自分の一族にとって最適と判れば、後は難しくないものです。

食は出来る限り、自給自足や地産地消で出来れば良いし、

医に至っては、各々が自分の事は自分で対処できれば良いのです。

そうすれば子孫は若死にしないものです。

では医療者はどう生活するのか?

医療者は、『人が生きるのを手伝う仕事である』と私は定義しています。

従って幅広い知識が必要なのです。

食べ物から始まって養生法(生活の仕方)まで・・・。

治療というのはたくさんの手段を

持っているので、、この病人(人)には何が一番良いか?

方針を示し、アドバイスする役目があります。

一人の来診者に1分~2分で終わる仕事で無いのです。

日本は正に他の経済生活と同じく薄利多売をしているのです。

昔から『安物買いの銭失い』と言われるのを

社会全体でシステム化してしまったのです。

結局は病人は増える一方、そして若者達が先に

去ってゆかれる『逆さ縁』を作り出していたのです。

若いお父さん、お母さん達がとても不安になっておられるのは当然です。

自分達親が老いた時、後継者である子孫が健康で引き継いで下さるのだろうか?

今それが一番不安の原因である気がするのです。

でも私は元々楽観的です。

「心配しなくてもいいのよ! 道に迷ったら焦ってはダメ!

成るようにしかならないから。

今日1日きちんと生活出来た?

きちんと早起きして、きちんと寝床を片付け、

そして家族とあいさつ出来たかしら?

食事は食べて良いもの、悪いもの区別している?

玄米菜食で日本の伝統食は守れたかしら?

作りもの(食べ物もどき)を口に入れなかった?

日本の人は元々マメに働く人々よ。よく身体を動かし

そして、自分の事は自分でする努力よ。

時間を見ては学習してね。


東条百合子先生の『あなたと健康』読む位はしてね。

そしたら子ども達はいい子になるから。


『食べ物一つで人生は変わるからね』と私は答えるのです。

今は悲しいけれども、希望があると私は信じているのです。

(おわり)

 

 

 

 

                               王瑞雲(Wang Rui-Yun)