王瑞雲/OhZuiun/診療所・東(ひがし)診療所/ 東京国立市東2-14-3(自由診療予約制)
2014年 6-7月号 世界人口の全てを遺伝子検査したらどんな結果が出るだろう?

 

 

アホな事考えるなと言われるかも知れないが私はアメリカで生活して、ふと考える。
「人はもう国籍名関係なく、均一化してきたのではないだろうか?」と。
例えば「クラウドソーシング」などすごい!
いろんな顔いろんな皮膚の人、そしてさまざまな言葉とびかう世界で、
その幼い赤ん坊たちが屈託なく大人たちに笑顔を振りまいている。
その中にむろん日本の方であろうか?メキシコ系、韓国の方だろうか?
中国台湾の方だろうか?アジア系、そしてインド系の人と思える人々も
皆同じ電車の中にいる。
世界中、単一民族の社会ってあるのか?地球上どんどん
均一化してきて、中国人といっても本当に?と考えられるくらい。
実際国名はどこまでその構成する人を規定しているのか?
と判らなくなるのだ。それなら逆に科学的に研究、世界の
遺伝子地図を作ってみたらどうだろう?
私が想像するのは、もう「人類」は遺伝子分布が均一化しつつあるので
「争う」ことのむなしさを知る時代でないかということである。こんな宇宙の
中でちっぽけな地球という共同運命船に乗って。人同士争っていたら、
この宇宙船はこわれてしまうのでないか?気になるのである。
世界中どこでも「おとなりさん」同志。
行政上ラベルをつけるには必要と考える事は
地球上の「人」は皆平等と考えなくては・・・と上に
立つ人は考える必要をせまられている気がするのだ。
一つの家族の中でも意見をまとめるのがむずかしい。
町内会だってバラバラいろんな考えの集まりでなかなか意見はまとまらない。
従って大きく範囲が広がるに従いその責任者は荷が重くなる。私などは
もともと他人と一緒に考えても出来ないし、組織外で好き勝手言わせてもらう
「アウトサイドの人」なので無責任なのかも知れない。
ともかく人の上に立ってあれこれ仕事されている人を見ると尊敬してしまう。
唯日頃考えることは。文明文化科学の発達する程に希望がすりへってゆくことが
ないように祈る。
私の漢方の師は、「地球が存在する内にサヨナラできるのはうれしいね!」と
おっしゃっていた。まだ20才代の私はキョトンとしていたのだ。
先生はその言葉の通り、あっという間に逝かれた。
今私は先生のその寿命より長く生きてしまった。
「君は書き続けたらいい。但し表現をうまくしないと敵を作るからね」
とおっしゃっていた。もう一人その先生の側で仕事をしておられ何かと
応援して下さっていたS氏ももうこの世に居られない。
「次は自分だ」という意識があるので、私はペンを持ち続けるけど、
今先生方がご存命だったら、今の世の中をなんとおっしゃるだろう?
とつい考えてしまう。世界中が渦の中にいる感じ。
そんな中で純血単一民族ってどんな意味があるのだろう?
この言葉はよく中国の人から聞くのだ。「我々漢民族は・・・」
と言われると、私も多分漢民族と思うけれど、台湾の前福建省のアモイ、
その前はどこから?とルーツを考えてしまい何も答えられなくなるのだ。
実際血筋は代をつながってもどんどん変わっていく。今年3月始めて
私は連れ合いの一族の顔合わせ会に参加したけど、皆遺伝子を
調べたらはっきりするなあーという気がしたのだ。
70億人世界中皆同じルーツを持つことになるのかも・・・。
そして又考えてしまうのだ。この世の中の社会の始まりはどこから?
スティーブン・W・ホーキング博士の宇宙創生、地球が出来、
そして生命発生から人体発生が始まるのはいつ?
子どもみたいな空想をしてしまうのだ。
そんな事考えるとたかだか百年足らずの生命。人と争わず何とか
「おとなりさん」でいきましょう!とおっしゃったお年寄りの言葉が忘れられない。

 

 

 

 

                               王瑞雲(Wang Rui-Yun)