王瑞雲/OhZuiun/診療所・東(ひがし)診療所/ 東京国立市東2-14-3(自由診療予約制)

2013年 8-9月号   医療に関わりたい若い方々は3ヶ国語の学習から。

 

「本当の医療とはどんなものか?」考え続けて生きてきた私の人生もいよいよ最

終段階に入りました。


これからも若い方々の中で「人」に興味があって、「お医者さんになりたい!」

と思っておられる方はたくさん居られるでしょう。

特に御両親の中には、「この子はお医者さんになって一族の生命を守って

下されたらいいなあ」と考えられる方は居られると思います。私もその一人で、

とても臆病だったものですから、「自分の生命は自分でしか守れないものよ」と

幼い頃から私は教えられていました。


さて、結論から言います。

医療と医学は全く別ものですから、始めにそれをきちんと御理解いただきたいと

存じます。私は実利的な人ですし、医学を追求する頭もありません。

始めから私は医療に関心がありました。

 

「熱出したどうしよう?」

「おなか痛くてたまらない。どうしよう?」

 

といったレベルです。えらい学者でもなく、肩書もありません。只々、「どうしよう?」の

時、「どうしたら良いか?」研究し続けてきただけです。


そして、次の若い世代の皆様に私の様なお仕事でよければそのコツを

お伝えしておきたいのです。

さて、医療には「西洋医と東洋医」の手段があります。日本は明治時代始め、

開国を求められ、文明開化で日本の医療は「蘭学(西洋の医学)を国の方針とする。」

ときまりました。

ですから、それまでの日本の伝承医学、中国、韓国からの医療知識だけでは、

医師としての仕事は出来なくなり、制度として今日に至っています。


でも実際には、西洋医学だけの知識では病人を治療するのに不足と判ってきました。

ですから近年は西洋医学を医科大学で学んだ医師達も、所謂東洋医学の

鍼灸も漢方薬処方も併用して治療する方が増えました。又サプリメント、

健康食品類をも使って仕事する人も増えました。


たまたま、私は子供の頃から病弱で家庭医学の知識で両親が私の生命を

守って下されましたので、医科大学卒業後より東洋医学の方へ独学レベルに

すぎませんが進むことになりました。それでも力不足でサプリメント、自然療法、

民間療法、薬膳(食養は当たり前にしていたのですが台湾式は日本の方に

ピッタリこない)、そしてゆきついたのが日本に住む方には、日本の伝統食が

良いと判ったのです。


そして今は、日本の伝統的統合医療が最高に良いと判り、アメリカにその研究所も

設置して、今その準備に忙しくしています。


東洋医学、西洋医学の知識だけでなく、伝承医学、食養学、薬膳その他何でも

役に立つものであれば何でもよいのです。つまり医療とは「安くて身近で結果よい」

のであれば最高と考えています。

そして医療者とは、人が生きてゆかれるのをお手伝いする仕事です。

ですから医療者は病人と同じ土俵に立っているのですね。

それで私はお若い皆様に次の様にお願いしています。


医療者自身ご自身の健康、生命をどう守るか?

その研究を実行してください。医療者が病気で若死にしたらまず資格なしです。

自分の事も出来ないで他人は助けられません。

ですから1日でも早く、食養学を学んで実行して下さい。

中学生からでも早ければ早いほど良いのです。そのお手伝い

は御両親がして下さるでしょう。とにかく何食べてよいか?

何を口に入れてはいけないか?日本綜合医学会という古い小さい学会が

それを教えています。

 

次に身体が健康になって来たら、やらなければならないのが

学習ですが、その手段が言語です。

私は日本の方にはまず土台からしっかり作り始めて下さいと

お願いします。

 

  1. 漢文、古文、現代文の順です。

漢文、古文が読みこなせないと、日本の持っている漢方の文献、

伝承医学の本が読めません。

  1. 次は英語をマスターして下さい。私の様な老人からの

復習はきついです。言葉は若いうちから身に付けて。

  1. 北京語をマスターしてください。むろん中医学の日本語版は

ありますが、自分で読めるのが良いのです。


この三ヶ国語をマスターして、初めて幅広い、医療者の条件が出来ます。

今日日本国内で、東洋医学専門の医学校が有るのでしょうか?

私の知る時代では、少なくても鍼灸学校で、教える程度でした。。。。

高校出てまず中医学を学んでほしいのです。

日本国内では東洋医学専門の医学校がありません。

東洋医学は歴史が古く、文献を読むのに、どうしても

北京語が必要なのです。日本には鍼灸の学校は

ありますが湯液科(漢方薬使って治す)の部分は弱い気がします。

でも日本には素晴らしい漢方医も居られるのは事実で、其れは皆さんが

個人として良く学習なさるからです。

ですから海外(アメリカとか中国とか)げ出て中医学を

学ばれる方も多いのです。そして中医学を学ばれた後

又日本にもどって、日本の伝統統合医学を学んでほしい。

日本は同じ生薬としての漢方薬を使っても、

中医学での使い方もちがっています。

中医学と日本の漢方とどこがちがうのか?研究することが

第一歩です。日本の伝統的統合医学の基礎は

日本の伝統食です。ここまで来たら、大体どんな日常の

病気でも指導し治療もしてあげられます。

とにかく東洋医学の中でも治療手段はいろいろ

ありますからどれをどう使うかは目前の病人の病態次第

です。三ヶ国が必要なのはお判りでしょう?

西洋医学は18世紀以後非常に研究も進み、

うっかりすると西洋医学の知識だけで充分と思うかもしれません。

でも実際は医療においては西洋医学、東洋医学の知識両方が

必要なのです。

西洋医学を学ぶために医科大学に入るという方法もありますが、

私はこれを無理する事ないと考えています。

人の体は食べものの化身ですからきちんと食べるべきもの

を食べていれば良いだけの話し。

但し、外科手術が必要な場合、例えば交通事故等の

けがでは西洋医学の力が発揮されるところです。

普通の日常の生活の中での病気は、養生、食養、薬膳、運動

療法、民間療法、自然療法、鍼灸マッサージ、漢方薬でほとんど

おさまるものなのです。でも私は西洋医学の知識もあれば

すばらしいと思えるのです。それは医学図書館を利用出来

ればいいと思います。


以上が私が長年かけて、本当の医療者を育てるに

どうすれば良いか?考え続けて来た結果です。

ご参考になるか?とにかくこれからは医療産業も

どんどん発展してゆくと思えますので

その中で病人に成る可能性の有る者は、何歳であっても、

何の職業についていても、『如何に自分の命や、家族を守れるか?』

研究を始めて下さい。其れが大切になって来ます。

自分の代わりに誰も生きて呉れません。ピンピンと生き、

コロリとサヨナラするには、

全ての人が自分で責任をとるしかなかったのです。

どんな仕事についていても、『自分を生かす』義務が

皆天命として、持っていたのです。人は同じ人はいないので

自分でしか出来ないのですね。

そのお手伝いをして下さるのが、医療者と呼ばれる、

専門職の仕事です。

御若い方々に、希望を託する私です。

遠くながら皆さまの御健勝を祈ります。



(以上)