王瑞雲 ブログ。論文。

「新生存学の構築を! ー縦書き文化と横書き文化でー」  王 瑞雲 Wang Rui-Yun

2021.6.16

今私はカナダへやっとたどり着いたばかりである。 時差もまだ解消できず、まだ自宅内自粛で外にも出られないで一人で黙々と片付けやらに追われる。

外は明るくお天気も素晴らしいのに、いまだに庭へすら出ていない。
トロントは夜の9時ごろまで明るい。明るいとなんだか得した気になる。

さてまだカナダでのホームページが立ち上がってないので、日本でお願いしている。 ご存じうんざりするくらい、うんざりするニュースが多い世界の様子であるが、 私が図々しくも発信続けるのは、「自分の肉体をどう生かせるか?」ばかリ研究してきた私にとって、 皆様に少し、私が経験したことをお知らせすることが出来たら、何かお役に立てるかもしれないと、 考えからである。私は非常に利己主義で実利的で経験主義者である。

私は自分が経験したことはすべて「学習できたこと」と考える癖がある。 どんなにつらいことでもこれが現実と考えるし、「しぶといな、まだ死なないか」とか言われても、 人が生き死にするのは天が采配することと考えているので、返事もしない。 とにかく今日も一日無事生きられたのだ。感謝以外ない。

さて私が日本の伝統統合医療は世界一だと考えるのは、今回の新コロナの患者さんの治療の経験から、 ますます確信したからである。

150年ほど前、明治の初期に日本は日本伝統の医療の知識を教育システムから外し、 第二次世界大戦後の再建の中でも、西洋医学が中心で東洋医学、日本伝統の漢方医学医療の知識は 市中に放出された。そしで今日に至っている。でも多くの人々のご尽力で何とか伝承はされてきた。 医学と医療は別物であるが、私は医学にはあまり興味がない。 自分がぴんぴんと働けてころりと逝ければ嬉しいだけの事である。

よく最近は「医療のエビデンス」という言葉が出て数字や化学構造式がごちゃごちゃ書かれた論文が出ないと 「偽医学」とまでラベルが張られる。 でも私はそれはあくまでも医学であって医療ではない。 母親は悲母観音様のようだと考える私で、医療の心は母心でもあると信じている。 「苦しくって助けて」という人がいれば、一人であろうと少しでも楽にしてあげられれば十分でないか?

お金はほとんどもうからないけど、お金を追いかけるとお金は逃げる。「お金が追いかけてくる位のいい仕事を しなさい」と子ども時代から育てられた私にとって、飢え死にもせず、雨露しのげ、肉体的にも精神的にも 苦しくない状態にできるので、さほどお金もかからない生活である。

PCR検査プラスで発熱、全身倦怠、食欲不振でおしっこも出ないと苦しんでいた人を簡単に治してしまった。 かかった医療費も大したことない。その人に指導したのは、普段の食事方法、本当の日本の伝統食、 更にサプリメンとは、免疫を高めるもの、葉緑素のサプリメント、そして抗ビールス剤としてのサプリメントの 板藍根、漢方薬のいろいろな処方。 ものの考え方は、すべての経験は「学習させていただいていること」と感謝する。 などなど、昔から伝えられてきたことである。

日本には世界中の人々が集まり、世界中の知恵が集まる。縦書き文化と横書き文化の混在するところの地理的条件は、いざとなったら逃げ場がないところである。 従って人々はそうした空間の中で出来る限り争いもせず、どう共存するか長年の経験が今日の日本を 作り上げた。過去はすべて正しいわけではない。むろんマイナスもプラスもあるのは人も 神仏でないので当然でないか?と思う。 ただ大切なことは、過去の人々もその時代その人なりに、人々は生きるのに必死だたっかことである。 そうして生き残って今の自分の命へつないでくださったのだ。

私は皆さんにご先祖さんがどういう方であれ、ご先祖様がいなければ今のあなたは存在しないのだから、 「過去には感謝してくださいね」とお願いする。

必ずしもいいことばかりでない。でもそれも学習になる。人そのものが陰陽を持ち、正しいことばかり、 良いことばかりするとは限らない、そんな自然体の人の集まりであるので、人の社会だってそうなのだ。 そしてそうした中で生活せざるを得ないのがヒトの普段の生活なのだ。 今回の新コロナパンデミックの様に、いざとなったらどう生き抜くとよいのか? 私が皆様にお伝えしてきたことは自分の経験からである。

人は誰も自分を助けてくれる人はいない。お手伝いはしてくれる。仮に赤ひげ先生という医師であっても、 自分「病人」とは身体がつながっていないので、治しきれないという真実である。 人の体はたべものでできているので、まず何を食べてよいのか、何を口に入れてはいけないか、 皮膚に付けてよいもの、いけないもの、そして吸う空気も、すべて点検すべき時代にある。 衣食住教法の確立、自立が出来ればといつも私は考えている。

この度いろいろある医学会の中で日本綜合医学会が二つに分かれた。私が聞く限りは考え方の違いだそうだ。 日本綜合医学会は古い歴史がある。私は皆さんには、何事もいいとこどりで、利用出来るのは利用する、 その努力の大切さを伝えてきた。日本伝統食に関する指導をしてくださるのは、いくつかある。

<1>NPO日本綜合医学会
<2>一般社団法人日本綜合医学会
<3>「あなたと健康」社
<4>日本CI協会
<5>日本創芸学院教育グループ
<6>その他

そして手当に関しては民間療法、自然療法、鍼灸、マッサージ、その他運動療法もあるし、ヨガ療法もある。 例えば今回カナダで聞いた話であるが新コロナワクチンを打った62歳の男性、 有名な大学の先生だったそうだ。ワクチンを打った後微熱がしという。 担当医師はワクチンとは関係ないというそうだ。

私だったら微熱がある、心臓がなんかおかしいのではないか?は脈を診ればわかる。 日本の「救心」や「ゆいろう」そして板藍根。ラッキョウの甘酢漬け、葉緑素の補給、玄米のぬか、 眞籠<まこも>などが利用できると考えてしまう。 個人の体は個性的なので一人づつ、漢方薬の処方、必要か不必要かもわからないが、 少しでも手当てができるのが有れば利用してよいと考える。

例えば新コロナ感染後、若い子たちに脱毛全身倦怠があるという。 腎虚と陰虚が考えられるので、漢方薬であるいはサプリメントや鍼灸で対応すれば良い。 兎に角むずかしい横文字の化学方程式は出なくっても、それで治ればそれで十分と考えてしまう。

頭の良い人たちは、そうした治験集の一つづつをゆっくり解析していただければよいのでないか。 つまり縦書き文化と横書き文化の両方がある所はそれだけに治療能力はすごいのだと思う。 そうした文化の代表が日本であるのを日本の方々は気が付いていないと思う。 縦横あって初めて一枚の布が織りだせる。 日本はその両方の文化を持つ小さな鏑矢である。


〈文責 王 瑞雲〉