王瑞雲 ブログ。論文。

「新生存学の構築を! ー医療学の基本、発熱に対する考え方ー」  王 瑞雲

2020.11.25

今どこにいてもすぐ体温計でチェックを受けます。そして決められた「体温計での数字」で、 新コロナの疑いがあるか?どうかと分類されてゆきます。 人によりそうされるのが嫌で、とにかく外出する前には「飲んでおこう」と 解熱消炎剤と服用される方もいます。 ところで「体温」とは何か?考えてみましょう。

哺乳動物はそれぞれに一定の体温を持っています。 つまり体内でエネルギーを生産していることですが、人類の場合、その住んでいる場所、季節的環境は体温に 大きい影響を与えています。そして体温とは本当に一人づつ違うし、同じ人でも常に変化しているものです。 それは血圧というのがいつも変化しているのと同じです。 そして性別、年齢にも関係しているのです。 つまり体温は体内で作られるエネルギーと関係しているもので、 ヒトの体は、食べ物の化身ですので、食べるものによって、体温が違ってくるのです。 又、「生命」とは、自分で作り出せないので「他の生命」を取り込んで、自分の生命へ組み立て直すことで、 つまり人でも「他の生命体の生命を食べること」で生きていられるといわれます。 ですから私たちは物を口に入れるときはいつも「これは、本物の食べ物だろうか?}考える必要があるのです。 なぜなら、生命のない、見た目が食べ物らしい造り物では、体内に取り込んでも、 エネルギーをつくりだしてくれないからです。

さて人の体温は平均値としていくらいくらと決められています。 ですからその基準以上ですと「発熱している!」とみなされて、治療対象の人として、分類され、 今ならさしづめ、「新コロナに感染しているのでないか?」と疑われ、検査されてしまうのです。 私はもともと、微生物と、人類はこの地球上で共存しているものと考えるもので、 地球そのものが生きていると考えているので、無菌室が欲しいと考えていないのです。 もともと地上に生命が誕生した46億年前から本当に数えきれない生命が誕生しては消えています。 たまたま私たちは幸運というのか、逆に不幸というのか? ホモサピエンス、の一人として、現在は存在していますが、私たち人そのものだって、 いつどうなるかわからないものと考えるのです。とにかく今は一定の体温を維持して動けて息もできる。 一人一人の周りに数知れない微生物、ビールスや細菌がいっぱい、一緒に生きている。 もちろん私たちの体内の中にも微生物は住んでいます。 ですから人体自体が多細胞生物で運命共同体として維持しているのです。

さて今日私が言いたいことは「体温計での数字」をどのように理解するか?という話題です。 東洋医学に関心のある方なら、そして学習しておられる方なら「熱にも種類がある」とご存じです。 大きく分けて本当の熱〈実熱〉と、嘘の熱〈虚熱〉があります。 そして本当の熱〈実熱〉は西洋医学でいう解熱消炎解熱剤という化学医薬品が効きます。 もちろん発熱の原因が細菌性であれば、抗生物質などと併用されますが、 ビールス性であれば抗生物質は効かないです。

ともあれ化学医薬品はすごく効き目が早い。ただしその分、副作用も大きいのです。 最近は医薬品について副作用という言葉が嫌われ、副反応というそうですが、 どちらにしろ、体にとってマイナス作用があります。私の経験上知っているそのマイナス点は 1:消化器系に負担がかかる。ひどい場合は潰瘍を作ることもある、 2:骨髄に対しての負担、私のようにもともと骨髄に問題がある人は気を付けた方が良いのです。 3:風邪薬に始まり、消炎鎮痛解熱剤で、肝機能機能障害、肝細胞への負担がありました。 そして脳細胞に負担がかかっていた人々もいました。 もちろん個人差がありますし、使用期間や使用量も関係します。

問題は嘘の熱〈虚熱〉に対する消炎解熱鎮痛剤の使用の可否です。 私は、アナログ的な人間ですから、どうしても「数字」で物事を考えるのは苦手です。 熱は皮膚に触れ、脈をとるとかで分かりますし、初めに患者さんを診て状態を想像する癖があるので、 あまり体温計の数字には「こだわらない」のです。 体温計で40度ありますと言われて、温める薬を処方することだって、ざらにあります。 そんな嘘の熱〈虚熱〉の患者さんに、西洋医学の化学薬品の解熱消炎剤を使ってしまったら、 本当に大変です。命すら危なくなる時もあります。 今回新コロナの患者さんがたくさん亡くなられましたけど、 私は内心、その患者さん達は、東洋医学的にはどんな状態だったのだろう, つまりどんな証を示していたのだろうか?と想像しています。 少なくても私の経験では、お年寄りとかは,嘘の熱〈虚熱〉で、体温計では高熱でに出ていても、 体力的には補強、補熱しないといけない場合が多いからです。 新コロナであろうと、他のビールス性の疾患でも、私の知る限り、抗ビールス剤は 一般にその宿主である人体への負担はきついと考えています。 ですから本当は、医療者は東洋医学、西洋医学の両方の知識を持った方が、患者さんにとっては助かると、 思えます。それが人間社会の「普通」になるには、どのくらいの時間がかかるのでしょうか。 つまり今の時点では、病人自身が自分で自分の命を守る以外方法がないということになります。 「体温計の数値」の意味が分かっていただければ、少しは役に立つと思いました。 何とか新コロナ問題から卒業したいです。 その次に何の微生物との関係が出るかわかりませんが、日々学習です。




〈文責 王 瑞雲〉