王瑞雲 ブログ。論文。

「新生存学の構築を! ー新しいに日常生活には、新しい考え方を! ー」  王 瑞雲 Wang Rui-Yun

2020.5.26

今回の新コロナ感染症の問題で、私たちはとても良い学習をしたと感謝をしてよいかと考えています。
そうでもなかったら、人類はもう傲慢極まりなく、どんどん殺人のことに研究を進めていくからです。
もっとも私が「子供を泣かしたくない」と本に書いたのが気に食わないと言ってくれた正直な方もいましたし、人とはいろいろな人がいるのが現世です。でも怖がる必要はありません。「他人は他人。私は私」で生きればよいだけです。

その力を得るのが、本当のことを知ろうという学習です。 手段は「言語」ですので、くどくど言いますが、私は「母語」を大切にしてほしいと子ども達にお願いしています。
そしてあと二つの言葉ができれば、どこかで生きてゆけます。

今回の経験で、私は「お金で考えるのはやめよう!」と考えました。昔から言われていたのです。
「お金は食べられないからね!」昔の人たちは本当にいいことを伝えてくれていました。
終戦直後を経験した人は、覚えておられたと思います。 都会の人たちがたくさんのものを運んで田舎に行き、食べ物を調達していたのです。ですから私は50数年の間、皆さんにお伝えしていました。
「なるべく分散して生活しましょう! いざとなったら自分の庭で野菜作りを!」と言い続けていたのですが、今は子ども達やご両親に植物学の学習をお勧めしています。
出来ましたら「薬草コーデイネーターの資格」ぐらいは取っててねと欲張っています。
食べられる野草,毒のある野草について。とにかく植物は生命の母ですから、大地自然の生命毒になる医薬品は、まわりまわって人類へ戻って来るのです。

人類は生きている以上、これからもたくさんの問題に対処せねばならないでしょう。 ビールスだって種類はたくさんあります。目前には「細菌感染」が心配されています。
人類があまりにも抗生物質、抗菌剤をたくさん使うので、細菌も生き延びようと必死で変異して「耐性菌」の状態に変化するのです。 自然には国境がありません。地球上に人工的に国境を作り、同じホモサピエンスを不自然に分類して殺し合い、喰い合っているのが私たち自身なのです。

今回の新コロナパンデミックで、世界中で多くの犠牲者が出ました。でも今、悲劇は、始まったばかりです。
人は自分もいつ感染するか?自分の身内に犠牲者が出ないか?戦々恐々と生活をしています。
でも私の経験ではこんなことは序の口で、これからが始まりなのです。自然災害と共ににこうした微生物感染症も、何故「こんな現象が起こるのか?」とその理由を考えねばならないのです。

私たちは天災や自然災害になるかビールスとかが起こす微生物感染症の人類への攻撃について、自然やビールスや細菌に文句を言うことはできません。 一人ひとりにとっては予想外で,それで人生が狂ったと嘆く人々もおられるでしょう。でも仕方ないことです。
人生はすべて、人の思うようになるものでない。結局は人はその時に合わせて生きてゆくしかないと私は納得しました。

さて今回盛んに「新しい生活、新しい日常を!」と言われています。 そこで私もこれからを生き延びるコツとして「新しい考え方で、生活しましょう!」と提案したいのです。
今までと反対の考えかもしれません。ここからは世界中の宗教家の皆さんのご活躍をお願いしたいところです。
なぜなら、地球含めて人類は持続するのか、どうかの危機的状況に立っているので、一人一人が今までの考え方をしていたら、苦しみは長引くだけですから。
新しい生活習慣つくりには時間がかかります。 まず大切なことは一人ずつが「人とはどんな生き物か?自分とはどんなものか?」じっくり考えることから始まると思います。 禅の心が必要です。日本は恵まれていると思えます。それを学習するチャンスがあるのです。
人は平素、平穏な生活ができている間は何とか理性が働き本能〈性悪性〉を丸出しにすることは少ないのです。 その生活条件が悪くなると他人の所為にしたがるのです。そして他人を非難し攻撃性が高まる、人間の弱点が丸出しになるのです。

今回、新コロナの流行で「社会的ステイグマ」という言葉が出てきました。
私に言わせれば、そうした他人を不快にする、他人を脅かしたり、非難するなどの言葉を出す人はとても「気が弱い」人々なのです。悪い人ではありません。 ストレスがかかり、ご自分の生存に自信がなくなるとマイナスのストレスは、どんどん弱い立場の人へと降りてくるものです。

あるお若いご夫婦が二人の幼いお子さんを持ったご家庭を築いておられました。 お子さんはまだ2歳と8か月くらいでしょうか?お母さんは専業主婦で、子育てに必死でした。 お父さんもまじめに一生懸命働き、時間がある限り家のお手伝いもしていました。
でもある日、帰ってきたとたん、人が変わったようにとても不機嫌でした。「お帰りなさい!」といった妻に対して彼はいきなり怒鳴ったのです。
「誰に食わしてもらっていると思っているんか!!」。怒鳴られた妻は何も答えることができなかったそうです。
確かに夫に養われている立場です。でも遊んでいるのでありません。
あくる日、お母さんは二人のお子さんと初めて私の診療室へ来られました。 私の顔を見たとたん、お母さんは「ワーッと」泣かれ、そのいきさつを話してくれました。
たぶんお父さんは職場で何かあったのでしょう。 日本の社会だけでないと思うのですが、パワハラなんてざらです。なくなることはありません。 見える形、見えない形で人は自分の受けるストレスを次から次へ、下へ下へと浸み込ませてゆくのです。
私がその子ども時代から見ていた若者たちが、どのくらい自死され、精神を病んで苦しんでおられるか! ですから私はずーっと「人に雇われないでいつでも自立できる実力を身に着けて!」とお伝えしています。 昔は「手に職を持つ」と表現されていましたが、具体的には語学力であり、自分でいざの時は本物を手に入れる力です。 そして健康に関しては自分で責任を取るぐらいの知識が最低必要です。

今回の新コロナで経験されたと思いますが、知らないことがどんなにつらいことか?「医療においても、ほかのことでも、無知ほど悲しいことはないのです」
とにかく人は生きていなければ意味がありません。好きで生まれてきたのでないのですが、生まれた以上は苦しみたくないし,おなかをすかせたくないのです。 厳しい暑さ寒さにも耐え難いものです。私が生きていたいように他の人も、みな私と同じように感じるだろうなあと想像してしまいます。

そして私は宗教団体には入っていませんが、人間以上の力を認め、魂の存在も信じているのです。 ですから勝手に「天は見てくださっている」と考えてしまいのです。
勝手に「Something-Great 」と考えていますので、どの宗教の信者さんでも皆同じように接することができています。 一人でもさみしくないというのが私の持続力です。人の数ほどに心もあると感じています。
信仰は自由ですし他人様に迷惑をかけない限り何を信じてもよいのだと思いますし、日本はこうして信仰に対しても寛容なのが素晴らしいと私は考えています。 ここで一つ、私は理解できないことは「戦争」というのが「国際法」で「合法」であるということです。今もそれは続いているのでしょうか?
もしそうだとしたら、全人類は「戦争はどうして昔の人は合法としたのか?」「これから新しい歴史を作るのに、この国際法は手直ししなくてよいのか?」など、じっくり議論できたらよいのにと私は考えるのです。 なぜなら、これほど科学技術が発達しますと、戦争は全地球上の生物の生死を決めてしまうからです。 そうならない前に、一人づつが「私は死にたくない」としっかり考えることから始まるのです。
本当のことは限りなく、見えにくくなり,人は選択もしにくくなっています。ついつい広告に惹かれてしまうのです。 ですからいつも「これは本当かしら?」と疑う必要があります。

まず自分欠点がないか?とことん反省してみましょう!個人でも、社会でも同じです。まず自分の足元を知るというのは大切と思います。
普段から「他人や他人様の社会のことを悪口を言うな!」まず「自分を反省しろ」というのが私の受けた家庭教育でした。 私は本当によく泣いていました。終戦直後のこともあって、私たち両親が台湾から来たものは、いくら日本が敗戦したといっても人々の心の中はそう変わるものでないのです。特に京都の町は焼けることもなかったので、人々は私たちを「シナ人、」「ちゃんころ」「第三国人」とか言っていました。
でも母は決して他人のことを「悪く言いません。私が泣いて帰ってきても、黙っていました。「他人さまの良いところしか口にしてはいけない。」
「あなたには、他人の欠点を拾い上げて言う資格あるのか?考えなさい」と言われると確かに、私は出来が悪く恥ずかしい限りでした。
言葉は言霊ともいわれ、言葉は自分に戻るとよく言われています。今私のお勧めは「本当の八方美人」になることです。
どの人にでも、どの社会でも欠点はあり、良いとこもあります。
私は80年日本で生活してきたのですが「郷に入れば郷に従え」と教えられ、「住めば都」と感じていました。 本当のことを何かと学習を続けていますと、日本には素晴らしく世界に誇れる部分がたくさんある。そして素晴らしい人々も多いとわかりました。
でもちょっぴり悲しいくらいに困ったなあと思う部分もあります。世界中同じだと想像します。 それならお互い「良いとこどりをする」とよいと思えるのです。
人は生まれもって性悪で、自己中心ですから、世界中教育で正しい教育をする。大人が実行して子どもたちに模範を示さないと意味ないですが。。。

まあ人の考え方ほど変わりにくいのはないそうですから、簡単でないと思いますが、いざこうして人類全体が天敵のようなビールスを相手にしますと、みんなで協力する以外ないと思います。
まず私の感覚では一人づつが「自分は地球人」という意識を持つことと思います。
今は国単位の区分がありますが、正直な話、日本は日本人だけでは成り立たなくなっています。日本人の言っても法律で国籍をもった人も多いいのです、。 中身はみな同じ現人類ホモサピエンスなのです。
もしも日本が世界に先駆け、日本生まれの赤ん坊はみな日本人として、正しく教育してくだされば、日本は火の鳥のように再起するのです。
私は国籍はとれませんでしたが、経験上「日本の伝統統合医療は世界一素晴らしい!」と信じているのです。
これがこれから人類を襲う微生物感染症に、お金もかからず、身近でよい結果が出せると思います。

日本のお若い方々が少し元気がなく、自信がなさそうなのはご自分のルーツを知らず、過去の日本の社会の歴史を正しく学んでおられないからでないかと私は考えています。自分の生命は地球の生命誕生からずーっと続いているのです。
自分の25代前には2の25乗人の生命があったこと、そんなにさかのぼらなくてもたった100年、150年の歴史の中で、ご先祖がどんなに苦労して生き延びて自分の生命へつないでくださったか?過去はよいとこ悪いことだってあるのも当たり前です。

一人づつ歴史は違うのです。過去を生きておられた人々の生きてこられた思いを、たくさん知ることで自分の今のところへつながることができれば、其れで根を張ることができ、自信が持てます。
大人の皆さんは子どもたちによく昔話をお話ししてあげてほしいのです。
そして私が来診してくださる方のお願いしていることは、日記をつけることと会計簿を付けることです。 皆様の日記は100年後、200年後には立派な歴史書です。人類はそうして歴史をつなげてきたのです。
一日、一日精いっぱい生きていれば、それが人生となります。何が起こっても私のように怖がることもなく淡々と生きられます。 不安や恐怖で免疫を札に落とす必要はないのです。新しい生活、新しい考え方で再出発! お金なくても本当の食べ物、安心安全安定な住居、そして正しい医療で生き延びられるのです。 社会はお金で片づけようとしないで、「生存」そのものを保証すればよいだけです。
そして国籍名で分類する癖を「地球人」として「こどもはすべてこの大地の子」と考えればよいだけです。

これから世界をリードするのは、世界の鏑矢である、日本です。
地政学的に日本は早くに原子力の力は自然の力と理解して、人類を助け出さねばなりません。人は天地の子に過ぎないと感じる方が良いと思います。
お金を追いかけると、お金は逃げます。お金が追いかけてくるくらい、いい仕事をするのが良いのです。 日本と台湾は東と西を融和させる役目を背負っています。思想、信条,イデオロギーも宗教観も関係ないのです。
今や人類は生き延びられるか、自滅するのか?昔の預言者が書いていました。 「もしも東と西がお互いに認め合えることができれば、人類は自滅を防げるかもしれない」と。 若い頃に読んだ預言書です。
私は日本全土を世界遺産にしておきたい。そこに住むすべて人々の気持ち一つと考えています。


〈文責 王 瑞雲〉