王瑞雲 ブログ。論文。

「新生存学の構築を! ーおせっかいすぎてごめんなさい!ー」  王 瑞雲

2020.4.28

もう何十年も前から、私は「日本生まれの子どもたちは、両親の国籍名関係なく、全員日本の国籍を上げて、正しく教育をしてください。」と書き続けてきました。 これは私の片思いです。日本で生まれて「郷に生きれば郷に従え」と、弩力を続けて、80年近くたちます。

今やっと臨床医から引退ができ、人生の総括期に入っています。出国を目前にして、新コロナ感染症でスケジュールが変わりました。 世界中が大変な状態ですが、反面、「塞翁が馬」でもありますので、「困難の時ほど、大きいチャンス」とも考えるのです。

今私たちは「考えるきっかけ」をいただいているのです。普段は忙しすぎて、考えるのを先延ばしにしてきました。

日本の皆さんでも考えていただきたいことがあります。「自分たち日本人と、世界中のほかの人との「肉体的な差」以外に、「価値の差」はありますでしょうか。」
私は物心つく頃より、人々が差別され、苦しむのを見て育ちました。子どもの頃、町ではもちろん、日本中でたくさんの人々が差別、のけ者にされ、精神的に苦しい生活をしているのを見て聞いて、読んで知っていました。同じ日本人同士でもです。
子どもの頃、よく泣いて、わたしはめそめそしていたのですが、ある日,母は教えてくれていました。
「日本は負けたから、もう、外国人と言っていじめられないよ。でもよーく見ていてご覧。同じ日本人同士でも、ちょっとでも弱い立場になると、もういじめるよ」と。
つまり人が他人をいじめるのはなくならないのです。 大人でもそうですから、子どもに[いじめるのはいけない]というのは,いくら言っても効果ないのです。
母の教えは正しかったと私は経験上納得しています。でも間違っている部分もあるのです。

人同士いじめあうのは、日本人だからでありません。「人類」と生物学上分類されているホモサピエンスそのものが、共食いをするのです.

ある時、私はある男性から教えていただきました。彼とその家族を私は診察していました。3年ほどして彼は話してくれました。
「僕はね。あなたが一番嫌いなんだ。あなたは『子どもたちを泣かせたくない』と書くだろう。人というのは人を喰って生きているもんよ。だから、僕は。。。」と言ってくれ、私は納得できたのです。
「ああ、いい社会勉強ができた!」。彼の正直な言葉で、私はいい学習ができたのです。

物事が正しいか、正しくないかは人によって考え方の物差し『法』が違うのです。 それで「蓼食う虫も好き好き」だから、あまり他人の言葉に左右されないで、ご自分の物差し「法」を確立、自立しましょうとアドバイスを続けてきました。
「法」は社会的には、法律、法規, 掟、国防観などですが、一般の私たちは手が付けられません。 個人では自己哲学で自己信念、道徳観や信仰、宗教観、思想、保身方法なども含まれます。
今、私に言わせれば、もう人類ホモサピエンスは自分たちが内輪もめして傷つけあう必要はない時期になりました。

今回の新コロナビールスのことで経験しているのですが、人類は微生物にすぐ、やられるくらいに弱くなってしまった。今世界では、確かに地球7個分をいつでも壊せる、原子爆弾を作って有り、いつでも使えますし、さらにある国では、もっと小型化して、いつでも気軽に使いやすくするというのを民間企業に製造させている時代です。
宇宙まで行って、地球外生命体について研究する一方、キラーロボットで殺人を目的にするエーアイの研究も盛んです。

新コロナの感染で「人の生命の大切さ」は世界中で宣伝されていますが、普段やっていることは「いかに他人を殺すか?」 その研究に多くの予算が使われている。細菌兵器に化学兵器その他です。
世界どこでも「人は性悪である」という前提で物事は始まるのです。そんな世界の潮流の中、日本の伝統統合医療の思想哲学は、人を自然の一部と断じ、人の体内には不自然なものを入れてはならないと教えてくれるのです。 人は自然に逆らっては生きてゆけず、「日本を学びなさい」と教えています。
ドナルド・キーン博士は「世界のことを知りたかったら、日本語を学びなさい」と言われました。
100年後、200年後のことを頭に入れて、私は日本にいる子供たちには、母語として正しく日本語を教えてあげ、その他に英語ともう一つの外国語をマスターさせてあげてくださいと、書き続け、お母さんたちにも頼んできました。
水村美苗先生は「日本語は亡びるか」と書いておられるし、言語の消失は、その文化、文明の伝承ができないことです。
私は日本でのこと以外はあまりわからないですが、なんでも古いのが好きな私にとって、日本の有形、無形のすてきな部分が伝えられなくなったのは、本当にもったいないの一言です。 私は子どもというのは「宝石の原石」と信じているのです。

地産と言って生まれた場所の自然環境,そして地球磁気、その地霊で、「大地の子」として、そこでこの世に生まれてくれると信じているのです。
日本人のご両親で海外でも、生まれる子は、もう半分はその国の子供になっていると私は感じるのです。 たくさんの外国の人々が日本へきて、そして出産してくださるのに、なぜ日本人の子孫としてちんと育てないのだろうか?不思議な気持ちでした。
日本の人々の身体や、社会を観察続けて、私たちはたくさんのことを学べます。

今年4月14日に総務省の発表がありました.〈健康産業流通新聞2020,4,20の記事〉総務省の発表として。2019年10月1日、確定値として人口推計、 総人口1億2616万7000人〈前年比27万6000人減で9年連続で減少。若年層の減少と75歳以上の人口増加の加速。外国人口も7年連続で増加。
外国人を除いた日本人口は1億2373万と、前年度より48万7000人少なくなり、9年連続で減少しています。
ここでちょっと立ち止まって考えてみてください。「外国人を除いた日本人」というのは、「法律上日本の国籍を持っている人」のことだと思うのです。

この中でどのくらいの人が、昔、ご先祖が帰化手続きをした歴史を持っておられるのでしょうか。 私は50年開業医として、一人づつ家族病歴を聞かせていただいていました。ご先祖が外国から来られた方のご子孫は多かったのには驚かされました。
大昔日本へ人が渡ってきたのは、たったの3万年前と海部陽介先生は研究発表しておられます。 早くに来たのか、遅くに来たのかでこんなに今の社会で区別や差別があるのはどうでしょうか?
今のままですと私の経験からですが、ヘイトスピーチも隠れたいじめもなくならないのです。
日本人同士のいじめもなくなりません。日本の引きこもり人口100万人というのも、もとをただせば同じ源の気がするのです。

今回の新コロナビールス感染問題ですら「感染差別」という言葉を聞きます。 私の感覚では、信じられない現象ですが、この後もっと不思議な社会現象が起きるのでしょうか?

東日本大地震でも福島原子力発電所の事故でも本当に人々は精神的にひどく傷つき、へとへとになっておられました。 その人を差別して排除する感覚の始まりは、生まれた赤ん坊を日本人と日本人でないと差別することから始まっていると私は心配するのです。

今世界はいろいろな形で難民を作り出し,さまよえる人々が増え続けています。 それがいつ自分の身に降りかかるか?わからない、と感じることもなく「他人事」として考えない癖を身に着けてしまっている時代。

いつ自分がどうなるかわからないこそ、これからどう生きてゆくのか、一人がづつが考えるチャンスをいただいている私たちと思います。
どうか日本で生まれた子どもたちは、この社会を支えてくださる宝物として、きちんと正しい日本の教育をしていただきたいと願っています。
去りゆくものとしての思いです。日本の素晴らしい伝統的統合医療は世界の人々を助けることができると信じる私です。


〈文責 王 瑞雲〉