王瑞雲 ブログ。論文。

「新生存学の構築を! ービールス感染症。免疫力がつくまで、時間がかかりますー」  王 瑞雲

2020.4.27

今日、2020年4月27日、月曜日、お昼のテレビで、新コロナビールス感染症のニュースがありました。 20歳代の女子大生がかかり、治ったと思われたのが、また再燃したというニュースです。
解説では「非常に稀な症例」とのことでした。私には思い出す症例があります。

夫婦と子ども2人という平均的なご家庭でした。初めに第一子が学級閉鎖で、インフルエンザに感染して、2-3日後に母親に症状が出ました。
そして私が第一子と、お母さんを治療している間に、3-4日して、第2子に症状が出ました。そして4日ぐらいして、最後にお父さんがかかり、お父さんが会社を休むことになりました。
これで一回。父さんが治りそうになった時、またお母さんが病状のぶり返しです。
「お母さんは疲れて体力を落としたんだね。」と私は子供たちに説明をしました。そして二人の子どもたちに又に症状が出たのです。 そしてすぐ後にお父さんにもまた症状が出て、数日会社を休みました。
第二回目の症状は、少しづつ症状は軽くって、発熱はひどくなかったけれども、咳やタン、胸の所見が消えるのに時間がかかりました。 結局二回りして、ご家族全員が通院しなくなるまで、一か月以上はかかったと思います。

第一子を考えますと、私たちがフルエンザが治ったとして、登校許可書を書くのですが、実際は病人の体の中で、このインフルエンザに対する、免疫力、抵抗力がつくのには、そのあと1か月ぐらいはかかるのです。検査は一つの手段ですが、検査に頼らず、その病人の全身状態、私たち東洋医学を学ぶものは、その生命力は脈とかお腹の腹証、その他で感じとり、特に病後の体力補強を心がけます。

今回の新コロナビールス感染症の治療の上でも、本当は「食養学」や、東洋医学の専門家が一緒に組んで、あらゆる面での診療ができればよいのにと思うこと多い。
病人というのは、医師にとっては先生です。患者さんから学ぶというチャンスを見過ごしているのでないかという気もします。

ともあれ、緊急症状ですが、普段からの、免疫力、抵抗力は大切でないでしょうか?

こんなイザの時のために、私は50数年間も皆様に「医、食、住」「教」、「法」の確立と自立を言い続けてきたのですが、いま改めて考えています。 人が生きてゆけるのは、健康の問題だけでない。
それこそ、これから起こるであろう事柄に、先を見て、手を打ってゆかねばなりません。
個人から言えばいつも自分の人生で、5年後、10年後の自分の姿を想像して今の一日を生きなくてはならないし、社会からすると、100年後、200年後の社会を考えて計画して実行する以外ないのです。
人生100年なんて、あっという間のことですし、これから生きてゆかれる、若い方たちが、少しでも生きやすい社会にしてゆくのが、今を生きる私たち大人の仕事と思えます。

かくいう私はもう腰が曲がった老齢者にすぎませんが、同じ医療関係者として現場で頑張っている後輩たちに少しでも応援したいと、ささやかな私の経験をお伝えしたいと努力しています。
免疫力、抵抗力をつけるには、時間がかかることと、医療の世界だけに閉じこめられないで、いつも全体を見て「人が生きてゆける」ことを基準にしてほしいと、お伝えしています。どうか現場はめちゃくちゃに大変と思いますが、くれぐれもみんなが御自愛してくださり、困難を乗り越えられたらうれしいと思います。
ですから、ニュースでもあまり張り詰めないで受け取ったほうが良いと思います。

「張り詰めた糸は切れやすい。緩めなさい」の一言は私を助けてくださった、母校、大阪府立港高校の吉村正太郎先生でした。 もし現役で医科大学に合格できなかったら、即見知らぬ男の方と、結婚せねばならなかった私を見守ってくださったのです。
私は多くの日本の皆様のおかげで、今があります。本当にありがとうございました。


〈文責 王 瑞雲〉