王瑞雲 ブログ。論文。

「新生存学の構築を! ー人は生まれ持って性悪であるという証拠ー」  王 瑞雲

2020.3.8

私は若い頃は「性善説」を信じていました。生まれた後の教育次第で人はいろいろな大人になると考えていました。 きちんと教育さえできれば、きっと素晴らしい人が出来上がると考えたのです。


でも臨床医として経験するほどに「人は生まれ持って性悪である」とわかりました。 「性悪」は「悪」そのものでもないのです。生物としての「生きよう!」とする力であり、パスカルは「自己愛」と表現し、東洋では「本能」といわれてきました。 母親という「陰」から生まれる赤ん坊は生まれもって「陰性」が強いのです。「陰陽」の考え方は東洋医学、哲学の基本的な考え方です。 そして生まれた後の正しい教育は「陽」の作用で、人は「中庸」になれます。





普段の生活の中で、見えない静かな戦場では、人々は見えないですから「平和な時代」と考えています。ですから恵まれて穏やかな時代の生活が出来る人は、 社会にご迷惑かけることもなく普段にささやかな平穏な日々を過ごすことが出来ます。中庸な人としてごく常識的に社会生活が過ごせるのです。



でもよくよく考えてみましたが、もうこんなに老齢になった私達自身も自分が第一であり、自分の身を守ろうとするのです。



「正しい教育とは何か」が議論の的になりますが、普通は「社会にご迷惑をかけず、他人様を苦しめたり、泣かせたりもせず、自分のことは自分で養うことが出来る」


このレベルのことが要求されます。もっと言葉にならない社会の要求としては、「子どもを沢山ほしい」というのですが、それは個人の能力や、考え方で口に出すことは 許されなくなっています。其れで今は昔と違って、お話しする時もひどく気を付けないといけなくなっています。


さて私がこの正しい教育の中に入れてほしいと考えていたのは「私が生きていたいように、他の人も生きていたいのでないか?私はおなかすかせたくないように、他の人もおなかがすくと苦しいだろうなあ」
「力を使ってな何事も成功しないよ。智恵と愛と徳と持ってしないとだめだよ」という昔の人の教えです。


昔の人の言葉を伝えてゆくのも教育の基本と考えているのです。





でももっとその前に大人は「自分が子供たちに偉そうなことを教える資格があるのだろうか?」自省から実行せねばなりません。 日本には昔から「天地人」の教えがあるのです。大人自身がいつも自分を教育する努力をして初めて子供に言える。 今回コロナの世界的な流行で人の世とは希望や理想とは裏腹に常に不安定な世界になっているとわかります。

特に人類が歴史の中で地球環境を悪くし、他の生物の生存を脅かし、今や自分達人類が生存することさえ危機へ追いやっています。





今回の新コロナの世界的感染でも、元をただせば人類の生活そのものが起こした事件です。

私は微生物は人類と共存するものとして、病気すらも克服するのでなくお付き合いするものとして生き延びてきました。 そして今もただひたすらに人の行動を観察するだけの生活ですが、本当にありのままの人の姿から学ぶことは多いいのです。 行き着くところアメリカで起こっている社会現象で、「弾薬の売れ行き急増」というニュースは、本当のことがわかります。

普段から私が言い続けている「人は生まれ持って性悪である」を証明してくれているのです。





でも哀しいことに人々はまだご存知ないのです。「力を使っては、何事もうまくゆかない」という史実が歴史のなかから、身についた学習が出来ていないと私は考えています。


日本は世界の鏑矢であり、学びの国です。日本の社会で起こっていることを見て、「我々は何してよいのか、何して悪いのかわかる」といわれていました。


人々が武器を持たない事が生き延びている力だと思います。


〈文責:王 瑞雲〉