王瑞雲 ブログ。論文。

「新生存学の構築を! ー虐待はなくなるものではないー」  王 瑞雲 Wang Rui-Yun

2018.8.20

2018年6月東京都内で起こった子ども虐待。母親の再婚相手の男に苛め抜かれていても母親は何もしなかった!できなかったのでしょう!結愛ちゃん5才のニュースをテレビで見ていた私は、久しぶりに涙を流したのです。

私は人同士の虐待、共喰いはどこの場所・社会でも、いつの時代でも絶対なくならないと実は信じています。いくら法律、法規、掟を作っても、なくならない。そうです。人はそれ位の生き物です。虐待がなくなるのは、桃源郷の世界。それなのに、人々は本当のことを見ようとしないで、法的に縛りを作って気持ちを誤魔化そうとしている!虐待の加害被害は「人」の陰陽そのものです。私が人間観察を始めたのは病的肉体を持ったお陰です。恵まれた環境に生まれたのに、生まれた途端に実の母親に殺されかけた私の母親のお陰なのです。「生まれた赤ん坊の命運を見る」のは占い天国の台湾の古いしきたりだったとか。私の母の命運は「この娘は男運が悪い」と出たのです。予想通りの人生を経験して、そして私に少しばかり伝えてくれました。ですから私には「あなたは一生働き続けて稼ぎ続けるけど、何も残らない。全部他人様に使ってしまう。可哀想なみづ子。でも、周囲の人は幸せなのよね」と私の顔を見ては、時々涙を流していたのです。でも、一回だけ、母に「予想外だった」と言われた時がありました。

90才過ぎた頃、私の所で生活していて、急に言ったのです。「7人の子どもの6人は予想通りの人生を送っている。でも、あんただけが予想外だった」とのことです。丁度、会社の責任者として奮闘していて、そして自己破産して無一文になった直後でした。苦しい経験程、人を強くするものです。ともあれ、元の話に戻りますが、終戦直後、京都での生活で母は私に教えてくれていたのです。

「今まで日本の人々はアジアの人々を苦しめた。でも、国家と国民は別ものだからね。そして100%日本だけが悪いのではない。中国では逆さピラミッドを作ってしまった。四大家族が大部分の財産を取り、国民は皆、・・・ 


〈文責:王 瑞雲〉

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